おみ図書館に松本てまり 職員の曽祖母手作り
2025/12/27
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麻績村公民館図書室(おみ図書館)ロビーで、筑北村東条の花顔寺・宮澤拓雄住職(69)の母方の祖母で平成20(2008)年に105歳で亡くなった加藤よしゑさん=松本市大村=が手作りした松本てまりが展示されている。おみ図書館職員の宮下温子さん(36)=麻績村中町=にとっては趣味でてまりを作り続けていた曽祖母との思い出の品だ。色とりどりの作品が来館者を迎えている。
年末年始を彩る季節展示で、直径約8~20センチの松本てまりになる。菊の大輪を連想させる放射状のデザインや渦巻きを複雑に組み合わせたデザインなど大小約20個を飾っている。
宮下さんは20歳の時に加藤さんを亡くした。実家の花顔寺に材料一式を携えて訪れ松本てまりの製作に没頭する加藤さんをしのび「小柄なひいおばあちゃんが大きな球を抱えて、器用に多彩なデザインのてまりを作っていた姿が懐かしい」と振り返る。
宮下さんの祖母で、加藤さんの娘である房子さんが今年5月に86歳で亡くなった際、花顔寺に加藤さんのてまりが大切に保管されていたため「曽祖母と祖母が喜んでくれれば」と、初めて季節展示に飾った。宮下さんは「大勢の人に松本地域の伝統文化を楽しんでもらえれば」と話している。
来年1月中旬ころまで飾る。今年の開館日は27日(正午~午後5時)まで。年明けの開館は来年1月5日から(平日午前10時~午後6時)。




