塩尻の公共バス 運賃キャッシュレスで 来年4月からSuica利用可能に
2025/12/26
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塩尻市で運行されている地域振興バス・すてっぷくんと、AI(人工知能)活用型オンデマンドバス・のるーと塩尻で来年4月1日、地域連携ICカードや交通系ICカードでの運賃支払いができるようになる。キャッシュレスで乗車できる上に、他の交通機関でも使えるため、利用者の利便性が高まる。
JR東日本管内で使われている「Suica」の機能が付く地域連携ICカード「KURURU」や、「Suica」などの交通系ICカードが使えるようになる。KURURUは長野市などですでに使われており、県公共交通活性化協議会が全県統一の地域連携ICカードとして導入を拡大する方針を決めた。Suicaは松本地域でも利用可能駅が増えている。
25日に大門六番町の市保健福祉センターであった市地域公共交通会議兼市地域公共交通協議会で、市による導入の準備が報告された。すてっぷくんでは、乗降データが得られるようになり、より実態に合ったダイヤ見直しにもつながる。
市は本年度一般会計に、すてっぷくん10台、のるーと6台への車載器導入や、運用システム構築などの初期費用として約3800万円を計上した。導入経費の3分の1を補助する県の制度を活用する。このほか継続的にJR東日本や県公共交通活性化協議会への手数料支払いが必要になる。
無記名式のカードを市役所内の都市計画課窓口で扱う。1枚1000円(保証金分500円、運賃として支払えるチャージ金分500円)で販売する。問い合わせは同課(電話0263・52・0689)へ。



