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2025年

心に灯をともすクリスマス 児童園への贈り物・教会で聖夜燭火礼拝

2025/12/25
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 クリスマスイブの24日、松本市島内の児童養護施設・松本児童園(一柳明美園長)に、花火とクリスマスケーキのプレゼントがあった。松本青年会議所(JC)がケーキを届ける恒例の取り組みに、「子供たちの思い出に残ることをしたい」と、花火を打ち上げた。子供たちは、大きな音と共に夜空を彩る花火に歓声を上げた。
 児童園近くの梓川河川敷で60発が上がった。子供たちは建物横のグラウンドで職員やJCメンバーと1分間ほどの花火を堪能した。その後、サンタクロースやトナカイに扮したJCメンバーが各部屋でケーキを贈呈した。
 小学校4年生の男子は「花火がカラフルで良かった」と喜び、中学校3年生の男子は「毎年ケーキをいただき、うれしい。花火は来年もやってほしい」と感謝していた。
 松本JCグローバル共生委員会の小林祐華副委員長が思い出づくりを提案し、上條僚士専務理事が花火師であることから、花火を打ち上げることにした。村瀬陽一委員長は「(児童園への奉仕は)先輩たちがずっと続けてきた活動。子供たちの喜ぶ姿を見られて良かった」と話していた。

打ち上がる花火を鑑賞する子供や職員ら

 イエス・キリストの降誕を祝うクリスマス前日の24日、松本地方の各教会で聖夜の礼拝が行われた。松本市開智2の日本キリスト教団松本教会は、礼拝堂をろうそくの明かりで満たす「聖夜燭火礼拝」を昼夜2回に分けて実施。降誕を喜び、平和の祈りをささげた。
 照明を落とした礼拝堂で燭台や手持ちのろうそくに火をともすと、堂内は温かな光に包まれた。パイプオルガンの調べとともに賛美歌を歌い、聖書を朗読。柳谷知之牧師が説教し「貧しい者、病める者、生きづらさを抱える者を神は決して見捨てない。華やかな輝きの中ではなく、最も暗いところに神がいてくださることに生きる光が託されている」と説いた。
 参列者たちはウクライナやパレスチナの人道支援、災害の復興支援などのため献金し「憎しみのあるところに愛を、絶望のあるところに希望を…」と平和の祈りをささげた。

ろうそくの明かりで歌う参列者たち