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2025年

福俵曳き 将来の担い手に 成相区が豊科北小で特別授業 

2025/12/24
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 安曇野市豊科の成相・新田両区で正月に行われる伝統の福俵曳きと、わら文化について学ぶ特別授業が23日、地元の豊科北小学校で行われた。同行事は市指定の無形民俗文化財でもあるが、担い手の確保が課題。関心を高めて伝統文化を継承したいと願う地元住民が講師となり、今年稲作を体験した5年生約80人に福俵としめ縄作りを教えた。
 成相区の福俵保存会や住民有志ら約10人が参加した。寺田一樹区長(37)は、福俵や作製道具の実物を見せたほか、福俵や巾着などを付けた御柱立てや若衆同士で綱引きをする福俵曳きの熱気をスライドで紹介。子供たちは興味深そうに見つめ、実際に福俵を持ち上げて手触りや重さを確かめた。
 しめ縄作りでは、稲作体験で残ったわらを使用。児童3人一組でわらの束をより合わせ、自宅用の正月飾りを作った。初めて作った会田薫君(11)は「ねじってもすぐ緩んで思い通りにいかない」と苦戦しつつ「きれいにできた。親に見せて玄関に飾りたい」と話した。
 福俵を巡っては、曳き手となる若衆の人集めに苦労し、保存会も高齢化している。将来の担い手不足が懸念される中で、成相区が中心となり「地域の文化を子供たちに紹介する機会をもらえないか」と学校に特別授業の実施を持ちかけ実現した。寺田区長は「この地域にはわら文化の祭りがある。参加する地域の人と、その思いに触れよう」と呼び掛けた。池田蒼人君(11)は「福俵は見たことがないけれどすごいなと思う。どうやるのか見てみたい」と話していた。
 御柱立ては両区とも来月4日、御柱倒しと福俵曳きは成相区では同11日、新田区では12日に行われる。

福俵を紹介する寺田区長(左)。手触りや重さを確かめる子供もいた