あがたの森通り再整備計画に4テーマ 自転車通行帯設置や緑陰づくり
2025/12/23
後で読む
県松本建設事務所が進めている、松本市の松本駅とあがたの森公園を結ぶ「あがたの森通り(駅前大通り)」の再整備計画の素案が22日までに明らかになった。素案は、「安全と快適」「居心地のよい道端」「水と緑」「芸術・文化」の4テーマで整備の方向性を示している。
断続的になっている自転車通行帯の整備や夏場の暑さをしのげる緑陰づくり、休憩できるバス停による滞留性向上といった具体策を盛り込む。市の「えきまえエリアビジョン」(策定中)や「松本まちなかグリーンインフラアクションプラン」とも歩調を合わせた。
同事務所は4回目の市民ワークショップ(WS)を21日に中央4の市美術館で開き、前回までのWSの議論を基に素案を示し、さらなる改善案を募った。参加した市民約20人からは、通りの緑化や親水空間の創出は暑熱対策として有効との賛同意見があった一方、「鳥の鳴き声やふん害が懸念される」「維持管理が押しつけになってはならない」といった声も上がった。
来年2月にWSの最終回を開く予定で、年度末までに意見を集約し、基本計画に反映させる。県は令和9年度以降の事業化を目指していて、同事務所計画調査課の向山智也課長は「地域のにぎわい・発展に寄与できる計画にしたい」と話していた。




