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2025年

若者視点で交通施策提案 松本市・信大サークルがWS

2025/12/23
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学生視点の交通改善策を提案する参加者

 松本市交通部は17日、同市旭3の信州大学松本キャンパスで大学生を交えたワークショップ(WS)の第2回「交通でつくる、よりよい松本の暮らし」を開いた。学生約20人が参加し、若者の視点で市の交通施策を提案した。
 8月の初回WSに続いて同大のサークル「地域参画プロジェクトCHANGE」と共催した。初回で学生が挙げた生活上の課題を「渋滞」「自転車」「公共交通」のテーマに分類。4~6人の4班に各テーマを割り振り、解決策を議論して発表した。「公共交通」を議論した班は、松本地域と上田地域間の公共交通の便の悪さを指摘。現在、土日曜・祝日限定で運行されている1日2往復の直行バスは「通学やキャンパス間の移動に使えない」と訴え、「住民に声を聞く機会を設けて」と需要調査の必要性を強調した。
 WSでの提案は令和8年度末に策定する市総合交通戦略に反映される予定。市交通ネットワーク課の阿部広司課長は「(市職員だけでは)気付けなかった部分も多く、学生の姿に心強さを感じた」と話していた。