アルウィンの鉄骨部材落下原因 「疲労破壊」と県検討会が特定
2025/12/23
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県松本平広域公園総合球技場・サンプロアルウィン(松本市神林)でバックスタンドの照明を支える鉄骨部材の一部が落下した問題で、県の対策等検討会は22日、部材落下の原因は「疲労破壊」と特定したと発表した。鋼管(横棒)の両端に溶接された、他の部材とをつなぐプレート部分に風で繰り返し力がかかり、片側のプレートが破断して鋼管が落下したことが考えられるという。
アルウィンで開かれた検討会の第3回会合が非公開で開かれ、終了後の取材で明らかにした。バックスタンド側には照明を支える架台が4基あり、そのうちの南の1基で部材落下が起こった。ほか3基については疲労は起こっていないという。検討会座長の中込忠男・信州大学名誉教授は、この1基は、軸力(引っ張りの力)が弱く振動が生じやすかったことが推測されるとした。施工ミスではないとの認識も示した。
県によると、復旧工事は予定通り進み、ほか3基の補強もした。来年3月上旬のサッカー松本山雅FCのホーム開幕戦に間に合わせる。




