八坂神社鳥居通り初め 修繕終え氏子総代ら20人 松本・里山辺
2025/12/22
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松本市里山辺の八坂神社で鳥居の修繕が完了し、21日に通り初めが行われた。地元町会役員や氏子総代ら関係者約20人が参列。二年参りや初詣で参拝者が増える時期を前に竣工し、生まれ変わった鳥居で迎えられることを喜んだ。
恒例の大祓祭に合わせた竣工奉告祭に続き、宮坂信広宮司を先頭に参列者たちが一歩一歩踏みしめながら鳥居をくぐって参拝した。宮坂宮司は「長年の懸案だったが無事竣工となり、感激で言葉も出ない」と協力者に感謝した。
鳥居はケヤキ製で、高さが約4メートルある。従来のものは昭和22(1947)年に建立され、老朽化した親柱2本と控柱4本を更新し、笠木や貫は引き継いだ。神社名を記し、鳥居に掛けられた扁額の修復は、地元の刻字作家・丸山祐弘さんが手掛けた。
八坂神社は本殿がかやぶきで市重要文化財に指定されている。11月に始まった鳥居の修繕は、令和に入り行われた拝殿の屋根瓦ふき替えや、のぼりのアルミ製ポール建立と一環の事業となる。鳥居の古材は輪切りにして花台を作り、二年参りの参拝者に頒布する。
宮澤一男総代会長(68)は「伝統的な行事や場所から離れる人が増えている。新しくなった鳥居をきっかけに見直してもらえれば」と願っている。



