蟻ケ崎高出身の俳優・中野マサアキさん 初主演映画を松本で上映へ
2025/12/21
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松本市の松本蟻ケ崎高校出身の俳優・中野マサアキ(本名・正章)さん(48)=東京都=が初プロデュース、初主演するインディペンデント(自主)映画「北浦兄弟」が、来年1月23~29日に松本市高宮中の松本シネマライツで上映されることになった。父親殺しから始まるブラックコメディーで、欧州の映画祭で最優秀作品賞を受けた。中野さんは「深いことは考えず笑って楽しんで」と話す。
中野さん演じる引きこもり気味の男性が父親を殺害し、疎遠だった弟と死体遺棄する場所を探し回るロードムービー。4月から都内のミニシアターを皮切りに全国10カ所で上映。「子供から大人まで反応がいい。兄弟が岐路に立たされる度に『そっちではないだろう』という方を選ぶから、つっこみながら見てもらえる」と笑う。
広島生まれの中野さんは父親の転勤で中学3年から都内の大学に進むまで松本市で過ごした。高校生の頃、市内でテレビドラマ「白線流し」の撮影現場に遭遇し「輝いて見えた」ことが俳優を目指すきっかけになった。劇団に所属するなどして、映像と舞台作品に出続けて25年になる。
昨秋、エストニアのタリン・ブラックナイト映画祭で評論家が選ぶ部門の最優秀作品賞を取り、表彰式に参加した。「国を挙げての映画祭で、みんなで映画を楽しむ熱量がすごかった」と振り返る。
出身の旭町中学校、松本蟻ケ崎高校の友達が市内でのPR活動を手伝う。「5年間ぐらいしか松本にはいなかったのに。ありがたい」と感謝する。上映時間の問い合わせはシネマライツ(電話0263・24・0211)へ。



