病後児保育 民間一本化へ来年9月末 塩尻市直営「はぐはぐ」終了
2025/12/20
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塩尻市は来年9月末で、広丘高出の日の出保育園増築棟に開設している市直営の病後児保育室「はぐはぐ」をやめる方針だ。市内に民間の病児・病後児保育室が新設されるのに伴う措置で、10月からは同園の空き部屋などを利用し、需要の高い0歳児の受け入れを拡大するなど保育サービスを充実させる。19日の市議会議員全員協議会で説明があった。
市保育課によると、民間施設は広丘郷原のしおはら小児科・皮膚科クリニックが同医院建物内に設ける認可外保育施設「病児・病後児保育室」で、来年1月13日に定員6人で運営を始める。市直営のはぐはぐは事業引き継ぎのため当面並走運用し、9月末で事業を民間に一本化する予定だ。
はぐはぐは、病気の回復期にある生後5カ月~小学3年生を対象に、令和5年9月に事業を始めた。定員4人で、1日当たりの利用者数は2人。令和元年度で病気療養中の「病児」と病後児を預かる施設が市内からなくなったことから、病児は令和2年度以降、松本市内の施設を利用できるようにしていた。
市内で病児・病後児の両方が対応できれば市は「一貫した継続利用が可能で保護者の負担軽減や利便性向上につながる」とする。民間施設には国、県、市が計約1600万円の運営補助を行い、市は約500万円を負担する見通し。並走期間は2倍の運営費がかかる。
保育園では空き部屋が生まれるため、0歳児の定員を9人増の21人にする。12月現在、保育園に入れない状態の「待機児童」は0歳児が26人いるという。デイ保育(一時預かり、定数6人)は新たに医療的ケア児の受け入れを予定することから、保育課は利用のガイドラインを策定中だ。百瀬敬市長は「市民の子供の安心安全を担保し進めたい」と話した。



