公立小学校で低学年に25人学級導入へ 県教委、新年度は1年生対象に
2025/12/19
後で読む
県教育委員会は18日、県内公立小学校で新年度(令和8年度)から、低学年に25人規模学級を導入することを明らかにした。2年生までを視野に段階的に導入し、新年度は1年生(令和8年4月に入学する児童)を対象に実施する。
県教委義務教育課によると、現在は1~6年生の全学年が30人規模学級(1クラス最大35人)で編成されている。新年度は1年生のみ25人規模学級(同最大30人)とする。例えば61人が入学した場合、現在は30人と31人の2クラスだが、新年度の1年生は20人、20人、21人の3クラスとなる。
公立小の全校が対象だが、入学生が35人以下の場合は従来と同じ1学級とする。児童数と学級数の兼ね合いで、現状でも1学級30人以下になっている学校も多く、新年度は41校が新制度に該当する見通しだという。県教委は1年生の学級が増える41校に配置する教員の人件費などとして、2億7060万円を予算要求している。
義務教育課は「保育園や幼稚園から小学校に入ったばかりだと環境の変化についていけず、落ち着かなかったりなじめなかったりする児童もいる」とする。少人数学級にすることで、きめ細やかな対応が可能になる。
県教委は併せて、少人数学級のメリットを最大限に生かした指導法やカリキュラムなどの研究も進める。



