松本中心街・高砂通りの道路標識一新 自転車利用者への注意喚起に
2025/12/19
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自転車の運転マナーが問題になっている松本市中心街の高砂通り(中央2、3)で、安全確保に向けた交通環境整備が始まった。松本署は今月上旬、通りにある交差点3カ所の西行きの一時停止の道路標識を一新。市も来春までに各交差点へ「自転車とまれ」、通りの出入り口に「左側通行」の道路標示を設置する。
高砂通りは高校生の通学路として登下校に多く利用されているが、自転車利用者の一時停止ルールが徹底されず、市が9月に「交通ルールマナーアップ強化路線」に指定した。町会役員らが通りの道路標識などの改善を検討し、交通安全関係団体による啓発活動が始まった。
自動車は西行きに走行できない一方通行の通りだが、軽車両の自転車は通れる。松本署は西行きの一時停止標識を、元々なかった林人形工房前と、経年劣化が激しかった源智川近く、こし歯科医院そばの交差点に取り付けた。「止まれ」の看板下には、蛍光色で「自転車も止まれ」の反射材の看板も設置。東行きの一時停止の標識も今後取り換える。飯田町1丁目町会の大野幸司町会長(68)は「標識ができて注意喚起しやすくなった。止まる意識を持ってほしい」と願っていた。
18日早朝には、松本署などが年末の交通安全運動に合わせて啓発活動をした。のぼり旗を掲げて交通ルール順守を呼びかけ、署員が通勤通学中の自転車利用者に「一度止まって左右確認して」と指導した。同署交通2課の岩下英樹課長は「以前の啓発は指導しても止まってくれなかったが、聞いてくれる人が増えた。大人も交通マナーが悪いため、大人へのマナー指導が必要」と話していた。




