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2025年

安曇野市長選・投開票まで1カ月 説明会に3陣営 務台前衆院議員 小林県議 中山副市長 構図は流動的

2025/12/18
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 太田寛市長の死去に伴う安曇野市長選挙(令和8年1月11日告示、18日投開票)の投開票まで残り1カ月となった。17日の立候補手続き説明会には、前衆議院議員の務台俊介氏(69)=豊科、同市区選出の県議会議員・小林陽子氏(54)=穂高=の各関係者と、副市長・中山栄樹氏(73)=穂高柏原=を推す太田市長支援者の計3陣営が出席。小林、中山両氏は態度を明らかにしておらず、情勢は混沌としている。
 務台氏は今月下旬にも立候補を正式表明する。衆院当選4回で、昨年10月の衆院選で落選後、次期衆院選への不出馬を表明した。現在は災害に強い地域づくりなどの社会的活動を進めるが、高校同期の太田市長の死去を受け「太田さんの思いを受け継ぎ、私自身のネットワークを駆使して未来を描く」とする。
 小林氏は県議1期目。市議2期目途中の令和5年の県議選に初出馬し、当選した。取材には「現職県議として出馬への期待の声をいただいている。広く情報を集めるため説明会に参加した」と説明。立候補するかどうかは未定だとし、立候補届け出書類の事前審査が行われる26日までには判断したいとする。
 太田市長の支援者は説明会受付簿の立候補予定者名を非公表とした。ただ報道陣には「太田市政を熟知する中山さんが、太田市長のまいた種を育て果実を市民と分かち合うには適任だ」と話した。中山氏は取材に対し「出馬については熟慮している。今は市議会12月定例会に専念したい」と話した。
 市長選を巡っては、同市区選出の県議3期目の寺沢功希氏(51)=豊科=の動向も取り沙汰されている。説明会に出席しなかったが、寺沢氏は取材に「安曇野市の未来のためにどうすることが一番良いかを考えている」と話す。
 選挙戦の構図は流動的で、予断を許さない状況が続く。

3陣営が出席した立候補手続き説明会