松島橋上流で護岸工事 奈良井川左岸の堤防道路 来年3月まで通行止め
2025/12/18
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松本市島立の奈良井川に架かる松島橋の左岸上流で、護岸工事が行われている。洪水氾濫の浸水被害を防ぐため、県奈良井川改良事務所が橋の上下流で平成20(2008)年度から進めている工事の一環になる。本年度は通行車両が多い堤防道路の奈良井大橋-松島橋間を来年3月まで通行止めにして、堤防のかさ上げもしている。
護岸工事は79・4メートルで行われ、堤防にコンクリートブロックを張っている。この区間を含む、島内地籍までの下流左岸600メートルのほとんどには遮水矢板と呼ばれる鉄板が深さ約20メートルまで打ち込まれており、一帯にあるワサビ田や井戸の水位に影響が出ないようにしている。
堤防のかさ上げは、護岸工事の部分を含む293・5メートルで実施している。切れ目のある堤防・霞堤だったとみられるくぼんだ箇所があり、従来比で最大2・5メートル上げる。幅は従来とほぼ同じ3・5メートル。本年度の事業費は約7000万円になる。
堤防道路は当初、年内の通行再開を予定していたが、工事の関係で来年3月上旬の開通を目指す。同事務所は「ご理解と協力をお願いしたい」と話している。護岸工事は来年度以降も続く予定となっている。




