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2025年

市民芸術館の芸術監督・ダンサーの倉田翠さん 来年1月に松本で初のソロ公演へ

2025/12/18
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 まつもと市民芸術館(松本市深志3)の舞踊部門の芸術監督でダンサーの倉田翠さん(38)は1月17日と18日、松本で初めてとなるソロダンス公演を行う。演出も構成も自ら手掛けるコンテンポラリーダンスで「私がここまでダンスをやってきたということを見てほしい」と意気込んでいる。
 昨年の就任以来、企画が中心となり松本での出演機会は少なかった。大勢が舞台に立つ普段の作品と異なり、観客と直接向き合うソロは「パーソナルなものが多く抽出される怖さがある」ものの、活動する中で「個人的な表現を松本のお客さんに見てほしいと思えるようになった」という。客席と双方向でのぞき合うような「いい意味で安心して見ていられない舞台」を目指す。
 コンテンポラリーダンスを楽しむ客層の広がりにも少しずつ手応えを感じている。今回は分かりやすい体の使い方としてのテクニックを意識し「ちゃんと踊りを見たという感覚を残したいし、意味が分からなくても面白いと思ってほしい」と話している。
 芸術館小ホールを会場に、両日とも午後2時に開演する。チケットは一般3000円、25歳以下(枚数限定、前売りのみ)は1000円。問い合わせは同館チケットセンター(電話0263・33・2200)へ。

ソロ公演のポスターと倉田さん