「台湾夜市」を楽しもう　鈴木克規さんが高校生と２０日に企画

　松本市の松本第一高校の卒業生で、日本と台湾に関するユーチューブ動画を制作している鈴木克規さん（２７）＝松本市蟻ケ崎４＝が２０日、同校で食物科の生徒と台湾の高校生と台湾料理を提供する「台湾夜市フェス」を開催する。鈴木さんの招待で今夏、台湾を訪れた第一高の生徒を中心に「台湾ならではの夜市の雰囲気と本場の料理を松本の人たちに味わってほしい」と準備を進める。
　母親が台湾出身の鈴木さんは同校卒業後、台湾の大学に進学。中国語が話せなかった鈴木さんに台湾の人たちは熱心に関わってくれたことから「台湾と日本の関係を身近にしたい」と在学時からユーチューブの制作を開始。日本で暮らす台湾人の日々や台湾の文化に接した日本人の反応を伝えるドキュメンタリー動画を台湾人向けに中国語で制作している。
　動画の制作を兼ねて今年、「母校の生徒に台湾を知ってほしい」と台湾出身の料理人を講師に同校で台湾料理教室を開催。その中で特に興味を示した食物科３年の森奥彩葉さん（１８）、秋山こはなさん（１７）、寺沢櫂さん（１８）を夏休みに台湾へ招待し、現地の高校の食物科の生徒と台湾料理を作り、台湾ならではの料理の屋台が並ぶ夜市を訪問する体験を提供した。秋山さんは「台湾の人たちは温かくて、にぎやかな夜市も楽しくて台湾が大好きになった」と話す。
　当日は交流した台湾の高校生も訪れ、約２０人で台湾の鶏肉のから揚げや小麦粉生地にネギを入れて焼いたネギ餅など８品を作る。鈴木さんは「松本の人たちに料理を通して台湾の文化を伝えたい」と願う。料理の予約は終了したが、当日販売（１品５００円、現金のみ）もある。午前１０時～午後１時半。売り切れ次第、終了。