動物の命や幸せを守ろう 「信州犬猫愛護CoCo基金」設立
2025/12/17
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保護犬や保護猫の県内の殺処分ゼロを目指して、動物たちの命や幸せを守る活動を支援する冠基金「信州犬猫愛護CoCo(ココ)基金」が本年度設立された。県みらい基金松本事務所(松本市島立)が県内在住の男性から寄付された1億2500万円を原資に立ち上げ、資産運用の収益によって、犬猫の保護活動に取り組む団体を助成していく。初年度の助成対象団体を今月末まで募集している。
みらい基金が資産運用で助成に取り組むのは初めて。年間300万円程度の収益を見込み、1団体あたり30万円、毎年10団体程度に助成金を交付していきたい考えだ。助成対象となる活動は▽犬猫の保護・収容▽譲渡会開催▽不妊去勢手術▽迷子動物の保護・捜索▽適正飼養・動物福祉のための啓発活動―などで、県内を活動拠点とし、県の公共的活動応援サイト「県みらいベース」に登録した団体であることを条件とする。
寄付した男性は4年前に、飼育放棄された犬を引き取り家族の一員とした。犬との暮らしは「想像以上に喜びに満ち、この喜びをもっと多くの人に届けられたら」との思いを強くしたという。犬をはじめとした県内の動物福祉の向上に役立つことを願い、基金名には愛犬の名前「ココ」を冠した。松本事務所は「寄付者や支援団体の命に対する思いの深さを感じる。息長く助成を継続していきたい」としている。
助成団体は来年1月の審査会を経て2月に決定する。申請方法は県みらいベースウェブサイト、問い合わせは松本事務所(電話0263・50・5535)へ。




