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2025年

松本出身のヤクルト・赤羽選手 一日警察署長で交通事故ゼロ呼び掛け

2025/12/16
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 松本警察署は、年末特別警戒と年末の交通安全運動(15~31日)初日の15日、松本市出身でプロ野球・ヤクルトスワローズの赤羽由紘選手(25)=日本ウェルネス信州筑北高、現日本ウェルネス長野高―信濃グランセローズ出=を一日警察署長に任命し、市内で啓発活動を行った。赤羽選手は今季の背番号「00」にちなんで、詐欺などの犯罪や交通事故のゼロを市民に呼び掛けた。
 松本市の松本城公園で行われた出陣式で赤羽選手は、投球の球速で回答するクイズに挑戦し、来年9月の道路交通法改正で生活道路の法定速度が現行の時速60キロから30キロに引き下げられることや、県内では警察官をかたる「ニセ警察詐欺」が頻発していることを周知した。
 「野球では少しの油断や判断の遅れが結果を大きく左右する。交通安全や特殊詐欺も『自分は大丈夫』という気持ちほど危ないものはない」とあいさつ。大手交番前まで歩く「街頭啓発パレード」にも参加し、沿道の市民やファンに安心安全への協力を求めた。
 同署によると、今年管内で11月末までに発生した電話でお金詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺は55件で、被害総額は約5億5000万に上る。高齢者だけでなく幅広い世代が被害に遭っている。人身交通事故件数と負傷者数は減少傾向にあるが、死者は12月14日現在で前年より2人多い3人となっている。飲酒運転の事故が増加しており、警戒を強化している。

一日警察署長として、市民に詐欺被害や交通事故防止を呼び掛けた赤羽選手(中央)