小野神社の紋 お守りに 塩尻 ピンバッジ型 二年参りから頒布
2025/12/14
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塩尻市北小野の小野神社が、神社紋などをかたどったピンバッジ型のお守りを作った。小野神社は松本藩との関係が深いこともあり、藩主の家紋が入った松本城(松本市)のピンバッジから着想を得た。同神社の御柱祭も江戸時代、地元以外に藩内の52カ村が協力する祭りだった。かつてのように地元以外からも参拝に訪れてほしいという気持ちを込めている。年末年始の二年参りから頒布を始める。
お守りは神社紋の「丸に沢瀉」と拝殿をかたどっている。3センチ四方ほどの大きさ。神職が魂入れをしている。小野神社の本殿などは江戸前期の火災で消失し、県宝に指定されている現在の建物は、当時の藩主・水野忠直が再建したものだ。神社紋もその頃から水野氏の家紋だった「丸に沢瀉」になった。
御柱祭は現在、地元の氏子の祭りとなっているが、幕末までは松本藩が現在の松本市波田にあった藩林から御柱を寄進し、波田から同市神林、奈良井川を越えて神社までのルートは道中の52カ村が協力して引く、藩を挙げての祭りだったという。近年は北小野の氏子の高齢化が進んでいることから、総代会長の熊井芳彦さんは「お守りが縁となり、よりにぎわいのある神社になってほしい」と願っている。
お守りは500体限定。頒布料は1000円。1人1体のみ。頒布時間は二年参りは31日午後11時半から。三が日は午前9時から午後3時まで(2日と3日は正午まで)。神社は神職や総代が常駐していないため、詳細は頒布当日に総代会へ。




