『安曇野文化』秋号を刊行 季刊誌 女性の生活つづる30作品
2025/12/14
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季刊誌『安曇野文化』の刊行委員会(発行所・貞享義民記念館内=安曇野市三郷明盛)は、第57号秋号を刊行した。安曇野の風土に生きる女性たちの選択や暮らしを見つめる投稿・寄稿文など30作品余りを収めた。
三郷に生まれ育った三村美香子さんは、俳句を愛した父親の思い出や、2歳で描き始めた絵画に打ち込むダウン症の高校生の息子との日々をつづりながら、自身の感性を育んだ安曇野の自然や家族を支えた出会いへの感謝を記した。
民俗学者の倉石あつ子さん=穂高=は、かつて安曇野で盛んだった養蚕をテーマに「女性が蚕の種(卵)を肌に巻き付けて孵化させた」などの全国的にも残る事例を挙げながら、飼育をなりわいとした女性たちの日常を伝えた。
倉石さんの「女性の仕事 養蚕」は、安曇野市制施行20周年を記念し、前号スタートした特別寄稿の第2弾。編集室の清水祥二さんは「家庭や地域を支えてきた女性たちの姿を知る作品が多く集まった。安曇野を展望するヒントになれば」と話す。
1部600円。発行所や平安堂あづみ野店で取り扱う。問い合わせは発行所(電話0263・77・7550)へ。




