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2025年

避難所運営ゲームで学ぶ 講師は松本大生 松島中で継続開催5年目

2025/12/13
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 松本大学(松本市)の4年生7人が12日、松島中学校(同)の2年生170人を対象に避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」の授業に取り組んだ。学生による授業は島内地区防災モデル事業実行委員会が主催する取り組みの一環で、令和3年度から継続開催している。実行委事務局は「学生自身が地域に根差し、若い力で防災の知識を広げてほしい」と期待している。
 防災士の資格を持ち、教員免許を取得予定の学生らがクラスごとに講義した。指定避難所になっている同校の体育館で、受付場所や通路の配置、支援が必要な人のスペースをどこにするか―などをグループごとに考えた。
 生徒は「高齢者は入り口近くに」「通路(の配置)は分かりやすく」などと提案していた。小松由依さん(14)は「実際の避難をイメージして取り組んだので、実際に避難する時にも生かせると思った」と話していた。
 松本大の尻無浜博幸教授が実行委のアドバイザーを務めている縁で始まった。1年生には、地震や水害から身を守るためにどうすればいいのかを学ぶ授業もしている。
 12日の授業の構成を中心になって考えた、総合経営学部の大久保勇輝さん(22)は松島中での授業は3回目で、「生徒主導の授業をつくりたいと思った。学ぶ姿勢が見えてよかった」と話していた。

授業を行う学生(中央)