0000日(木)
2025年

お城の姉妹提携を検討へ 松本城とフランスのシャンボール城

2025/12/13
後で読む
双方の城の写真パネルとともに記念撮影するルリコレ副局長(左)と臥雲市長

 松本城(松本市)と、フランスの城で“姉妹城”提携を―。フランスで世界遺産に登録されているシャンボール城とフランス大使館の関係者が12日、松本市役所を訪れ、臥雲義尚市長にお城を縁にした文化提携を持ちかけた。双方の城はともに16世紀の建築で、自然に囲まれ、年間約100万人の観光客が訪れるといった共通点が多い。臥雲市長も「覚書を交わせるよう進めていきたい」と前向きに応じた。
 シャンボール城はフランスの首都パリから150キロ、電車で1時間半の場所に位置し、国立公園の中にある。市役所を訪れた同公園管理局のギヨーム・ルリコレ副局長は、松本城との共通点を挙げながら、お城を互いに紹介し合う「クロス写真展」の開催などを提案した。フランス大使館のマチュー・フルネ文化参事官は、国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバルの開催など、文化発信が活発な点も評価した。
 これに対し臥雲市長は、松本城が市民の力で取り壊しを回避して市民の宝になっていることや、世界遺産登録に向けた運動を進めていることを紹介。「お城同士の姉妹提携が進んでいけば、その先に歴史文化交流、協力の道も開けると感じた」と述べた。
 松本城が、国外の城と姉妹城のような提携を結んだことはない。市は今後、提携の可能性について検討を進める。