塩尻の桑の湯新装開店１周年　３０日から記念のイベント

　塩尻市大門一番町の桑の湯は３０日、新装開店１周年の記念イベントを行う。９５年の歴史に幕を閉じた市内唯一の銭湯の屋号を引き継ぎ、新たな経営体制でスタートした。催しでは餅まきや、１周年記念のタオルの配布、幅広い世代が楽しめる銭湯を目指して取り組んだこの１年のイベントを振り返る展示を行う。

　３０日～来年１月３日の期間イベントとして、カニや肉などが当たる抽選会、入浴券が当たる宝くじ、お菓子のつかみ取りなどをする。参加する場合は１９～２７日に事前に配布するチラシが必要となる。
　銭湯経営代行業のニコニコ温泉（本社・静岡県伊東市）が事業を継承した。子供からお年寄りまでが楽しめる憩いの場として、「玄蕃祭り風呂」をはじめ、行事や季節に合わせたイベントを週替わりで実施した。午前中の利用客を増やす目的で、さまざまな特典がある「朝風呂倶楽部」を始めた。昔ながらの施設で館内に段差が多いため、高齢者にも安心して過ごしてもらえるように手すりやスロープを付けた。
　利用客数は、オープン当初は毎月約３５００人だったが、１１月は繁忙期の５月と同程度の約５０００人だった。山田花店長（２５）は「着々とお客さんが増えている印象。今後も周知に力を入れ、地域にちなんだイベントを取り入れて一緒に盛り上げたい」と話している。