0000日(木)
2025年

ろくろ細工 児童が体験 南木曽小 伝統の職人技触れる

2025/12/12
後で読む

 南木曽町の南木曽小学校で11日、町内吾妻の漆畑地区に伝わる国指定伝統的工芸品・南木曽ろくろ細工の制作を体験する授業が開かれた。3、5年生約40人が取り組み、生産者でつくる南木曽ろくろ工芸協同組合(大蔵国広理事長)の職人に教わって地域の伝統技術に触れた。
 木材をろくろに固定して回し、刃物を当てて削り器などにするろくろ細工の技術は、平安時代の発祥とされる。児童たちは軸に巻いたひもを手で引きろくろを回す、古くからの方法に挑戦した。学年ごとに取り組み、組合が準備した3台でひもを引く役と木材を削る役を交代して務めた。
 刃を当てる力加減を探り、うまくいくと回転に合わせきれいに削れた。5年の松原義直君は「教わりながら上手にできた。昔の人はこの作業をずっとやっていたと思うとすごく大変」と実感をこめた。
 町の伝統産業に理解を深めてもらおうと、組合が恒例で体験を企画している。

手引きろくろで木材を削る伝統技術を体験する5年生