花時計公園に大型テント常設化検討 実証実験で効果 松本市、にぎわい創出さらに
2025/12/11
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松本市は10日、中心市街地にある花時計公園(中央1)の大型テント常設化の検討に着手する方針を示した。松本市内の事業者や市などでつくる「まちなか未来Talk(トーク)」が市から補助を受けて秋に実施した大型テントを張る実証実験で、にぎわいを創出する効果が見られたため。市は大型店が相次いで閉店し人通りが少なくなったといわれる中心市街地で、花時計公園を中核としたにぎわい創出に取り組んでおり、大型テント常設化の可能性を探る。
市議会12月定例会一般質問で、中山英子氏(誠の会)の質問に太田克彦建設部長が「大型テントの常設化を含め、インフラ面の整備については(令和8年度末に策定する)『えきまえエリアビジョン』の策定を踏まえ検討する」と答えた。
市は大型テントの設置費用として200万円を補助した。設置した10月8日~11月18日の1カ月間のうち14日間で、フリーマーケットや複数のキッチンカーが出店するランチイベントなど10件のイベントが開催された。まちなか未来トークがイベント主催者と実施したアンケートでは「日差しが避けられて快適だった」「天候に左右されずイベントが開催できた」と好意的な意見が多く寄せられた。
都市公園に大型テントを常設する場合は都市公園法で公園の敷地に対し最大で10%の制限がある。市公園緑地課によると、花時計公園の敷地面積は2500平方メートルで、250平方メートル未満のテント設置が可能だ。
太田建設部長は「今回、まちなか未来トークが設置したものと同規模のテントの常設は可能」と答弁した。さらに日常利用で設置した人工芝とベンチテーブルが好評だったとし、「イベント利用以外のインフラ整備も合わせて検討していく」と述べた。




