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2025年

ワカサギ釣り、待望の解禁 松本市郊外の美鈴湖

2025/12/11
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釣果に笑顔を見せる釣り人

 松本市郊外の美鈴湖(三才山)で10日、今季のワカサギ釣りが解禁された。氷点下の厳しい冷え込みの中、早朝から約100人の釣り人が訪れ、さおを揺らしてアタリを探った。
 日の出前の午前6時半に解禁し、桟橋には釣り用のテントが所狭しと並んだ。釣り人はさおを持つ手首を小気味のいいリズムで揺らし、釣り糸を引くと体長6センチほどの丸々としたワカサギが水面に姿を現した。解禁日に合わせて10年以上訪れているという同市梓川梓の会社員・丸山寛之さん(34)は「年に一度の楽しみでこの日を待ちわびていた」と話し、100匹以上の釣果を上げていた。
 美鈴湖で釣りの営業をするウテナ荘によると、今年は県水産試験場の試験放流分を合わせて、4月に2回、計約2500万粒の卵を放流した。今季は昨年ふ化した1歳魚が多く、放流した卵が捕食されたことなどから、1匹の重さは約5グラムと昨季の約5倍ほどにもなるが、魚の数は例年より少ないという。来年の春先まで楽しめるが、解禁日直後の早朝だと多くの釣果が期待できそうだ。