干支の置物に木曽馬 南木曽の佐藤さん 明るい新年願い製作
2025/12/11
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南木曽町読書の佐藤裕宣さん(74)が、来年の干支となる「午」を題材にした木の置物を作っている。地元の木工職人・故岩田四郎八さんが十二支をかたどり長年手掛けた品を復活させ、5年目となった。木曽の在来馬・木曽馬を愛らしい姿で表現し、明るい新年に願いを込める。
置物は木曽のヒノキ材を高さ7センチ、幅9センチ、厚さ3センチのおにぎり形に加工した。糸のこぎりで馬の形を切り抜き、やすりで磨いてもう一度はめ立体的な仕上がりにする。六つのパーツから成り、このうち胴体の「ハート形」と背中の部分には華やかな布をあしらった。
岩田さんのデザインに倣いながら、ハート形など一部は自己流のアレンジ。「開運」「健康長寿」の文字も入れる。佐藤さんは「楽しみに待ってくれている人もおり、新しい年が『うま』くいくよう思いを込め作っている」と話す。
1個税込み1300円。JR南木曽駅前の土産物店や町内妻籠宿の観光案内所で取り扱う。佐藤さんは置物制作の後継者が見つかるまでの「つなぎ役」として活動しており、「親しまれてきた品を残したい」と後進を探している。置物や制作についての問い合わせは佐藤さん(電話090・5573・3843)へ。




