クラブ活動をオンラインで 部活動の地域展開で県が四賀で試行
2025/12/10
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中学校の部活動を地域のクラブなどに委ねる地域展開(移行)を受け、県は中山間地のクラブ運営における人材不足や移動の問題といった課題の解消を図ろうと、県内5市町で試験的にを行っている。松本市の四賀地区ではダンスクラブが発足し、四賀小学校の児童6人が遠隔地の講師の指導でヒップホップダンスを楽しんでいる。
11月に活動が始まり、本年度は来年1月末まで行う予定だ。毎週1回程度、放課後に四賀小の多目的室を使っており、北安曇郡白馬村でダンススクールを主催する中澤小百合さんがビデオ通話で指導している。児童は中澤さんが手本を示すと真剣な表情で画面を見つめ、アドバイスを受けながらヒップホップ特有の体の使い方やステップなどを覚えていた。4年生の米山一千花さん(10)は「先生みたいな格好良いダンスを踊れるようになりたい」と話していた。
部活動サポートサービスを提供している近畿日本ツーリスト(本社・東京都)が、県から業務委託を受けて講師の手配や運営を行っている。活動を視察した県教育委員会の上原雄次指導主事は「専門家の指導は児童たちのやる気につながるのだと感じた。今後は実施市町村や活動内容を充実させていきたい」と話していた。




