安曇野市のサイクリングコース 難易度低めのルート検討へ
2025/12/10
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安曇野市は9日、市内を周遊する新たなサイクリングコースを検討する考えを明らかにした。現在3種類のコースがあるが、延長21~32キロと距離が長い。サイクリング初心者の観光客や住民でも気軽に楽しめる難易度が低めのコースを、既存のルートを生かしながら設定する方針だ。
市議会12月定例会一般質問の増井裕壽氏(会派アヅミライ)への答弁。
既存のコースは、拾ケ堰やワサビ田周辺を走るAコース(31.3キロ)、三郷の果樹地帯などを走るBコース(21.6キロ)、西山山麓を走るCコース(32キロ)がある。健康増進と観光振興の両立を念頭に市が設定した。
市が松本大学に委託して昨年度に行った市内各所での聞き取り調査(237人回答)によると、コースの認知率は32%にとどまった。距離について「長い」と答えた人の割合は42%で、その回答者のうち76%は「10~20キロが妥当」だと答えた。
黒岩一也・商工観光スポーツ部長は答弁で、観光客やサイクリング初心者には少し難易度が高いとし「現状のコースを生かしつつ、誰もが気軽に楽しみながら走れるコース設定を検討したい」と述べた。
同調査によると、自転車の保有率は74%に上るものの、月1回以上自転車に乗る人は49%で、いかに普段から乗ってもらうかが課題だ。市は、有識者や自転車競技の関係者らでつくる市自転車活用推進協議会にも意見を聞きながら検討を進める。



