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2025年

保育園でおむつ使い放題 松本市が来年度 定額サービス導入へ

2025/12/09
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 松本市は来年度中に、公立保育園で紙おむつのサブスクリプション(サブスク、定額課金)サービスを導入する。保護者は記名したおむつを毎朝自宅から持参する手間が不要になり、保育士は園児ごとにおむつを管理する負担が軽減する。
 市議会12月定例会一般質問で、内田麻美氏(公明党)の質問に百瀬由将・こども若者部長が答えた。
 保護者は事業者と契約し、月額料金を支払うことで保育園に届けられた紙おむつを使い放題で利用できる。月額で2000円代半ばを見込む。サービスの利用は任意とし、希望しない家庭は従来通り持参できる。市は保育士の負担を減らすため、保護者の半数以上の利用を想定する。
 百瀬・こども若者部長は公立保育園の園長会議に事業者を招いて、紙おむつのサブスクについての学習会を開催したことに触れ、「現場の園長から導入に対する理解が得られた」と述べた。来年度に各保育園で2カ月程度の実証実験をした後に本格導入する考えを述べた。
 市内では認定こども園や小規模保育園など私立30園のうち10園で、紙おむつのサブスクを導入している。県内の公立保育園では現在、飯山市と中野市が実施している。塩尻市は来年2月から2カ月間、実証実験を行った後、4月から導入を予定する。
 松本市保育課の加藤久美子・指導担当課長は「保護者は紙おむつを準備する時間をサブスクで省略できるので、子供と向き合う時間が増えることを期待している」と話している。


サブスクを導入する紙おむつ