学ぶ楽しさ「あさま温泉寺遊学校」始まる　初回は俳優・西村まさ彦さん朗読

　松本市浅間温泉３の神宮寺で７日、幅広く文化活動を展開する場「あさま温泉寺遊学校」がスタートした。初回は約１２０人が参加。集合住宅でのたばこの煙害を巡る裁判を題材にした映画「［窓］ＭＡＤＯ」の上映と主演の俳優・西村まさ彦さんによる朗読劇を鑑賞し、豊かな時間を過ごした。

　映画の導入となる朗読劇では、西村さんが物語の背景となる日記をゆっくりと読み上げ、来場者は静かに聞き入った。映画上映後は舞台あいさつも行われた。西村さんは上映会を「皆さんで考える時間にしてもらえれば」と願い、寺遊学校の試みについて「お寺を中心にまちが回り、楽しい日常が送れるのでは」と期待していた。
　谷川光昭住職と地元の有志でつくる実行委員会が地域の活性化も視野に、学び、楽しめる企画を年１回程度提供していく。神宮寺には平成１９（２００７）年まで１０年にわたり開催された「尋常浅間学校」の歴史もある。
　谷川住職は「１回目としては十分な来場者数で希望を感じられた。皆さんに喜んで来てもらえることを続けていきたい」と話していた。