各地でしめ縄作り 正月へ準備
2025/12/08
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松本市渚3の渚大神社で7日、落ち葉清掃と拝殿用のしめ縄作りが行われた。神社の総代約30人と渚6町会の子供や保護者約260人が集まり、世代間交流もしながら新年を迎えるための準備を行った。
小学生を中心に境内の大量の落ち葉を集めつつ、たき火で焼き芋を楽しんだ。総代らは稲わらをないやすく整え、協力しながら徐々により合わせて太くしていった。子供たちも興味深く見学し、田川小学校6年生の赤須花さん(12)は「時間がかかって大変そうだけれど、手作りしているのはすごい」と驚いていた。21日に大掃除と合わせて新しいしめ縄を取り付ける。
例大祭や夏の青山様などと合わせて三世代が参加する神社恒例の行事となっている。浅輪豊総代会長(77)は「地域一体となって関わることで、子供たちにも氏神様として親しみを感じてほしい」と願っていた。
松本市神田町会の「神田木遣長持ち保存会」(高根俊宏会長)は7日、神田公民館でしめ縄飾りの手作り講習会を開いた。親子連れなど、近隣住民ら約40人が参加し、伝統文化に親しみながら新年を迎える準備をした。
同保存会の草間啓介さん(77)=神田1=が講師を務めた。町会内の水田の稲わらを使い、「ごぼう」や「しゃもじ」のほか、端部を器状にかたどった「おやす」などを作った。数本手に取ったわらを手のひらでよったり、なったりして、子どもから高齢者まで、手作りの楽しさを味わった。ハート形のわらのリースを作った中村音和さん(17)=松本県ケ丘高校3年=は「普段わらに触る機会が少ないけれど、いろんな物が作れて発見がある」と笑顔を見せていた。
草間さんは「日本の伝統文化を思い返すいい機会。経験を伝承していってほしい」と願っていた。





