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2025年

松本で毎年開催のピアノ曲リレー 「ショパンマラソン」を全国へ

2025/12/06
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 松本市で毎年5月に開催されるショパンのピアノ曲をリレー形式で演奏する企画「みんなdeショパンマラソン」が、来年以降全国へと輪を広げていく。今年で10回を数え、全国各地から愛好者が集う催しとなり定着。目標だった協会設定のソロ作品全211曲の演奏も達成したことから、地元開催を維持しつつ楽都・松本発のイベントとして新たなステージを目指す。
 経験や年齢を問わず誰でも参加でき、全面協力を得るキッセイ文化ホール(水汲)の舞台上で演奏する。ショパンの曲は人気で、過去10回の参加者は北海道や福岡を含む計23都道府県から訪れ、リピーターもいるなどニーズの高さがうかがえる。
 ピアニストや講師、愛好者らがピアノ界を盛り上げようと活動する松本ピアノ協会が主催し、10月に全国展開を見据えて任意団体から一般社団法人化して組織を強化した。併せて協会やショパンマラソンのホームページも整備し、来年1月末まで運営資金などを募るクラウドファンディング(CF)を実施している。
 来年は4月の松本に加え、協会スタッフの縁で5月に北海道岩見沢市での開催が決まっている。県外での運営ノウハウをつかめたら東京や大阪など大都市に広げる計画で、将来的には1年間での全47都道府県開催と全曲達成を目標に掲げる。
 協会代表理事の猿田泰寛さん(49)は「10年の実績で発表の場を求めている人の多さを感じた。再挑戦として、全国の財団やホールと協力して頑張りたい」と意気込んでいる。

全国展開の足掛かりとなる来年のショパンマラソンのチラシを手にする猿田さん