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2025年

兼平太鼓 感謝込め披露 今井小の6年生17人

2025/12/06
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 松本市の今井小学校6年生17人は5日、近くの道の駅・今井恵みの里で「兼平太鼓」の演奏をした。今年は恒例だった地区文化祭での披露ができず、残念がる地域の声を受けて企画。冷え込む中でも子供たちは元気いっぱいに声を上げて太鼓をたたき、地域住民や買い物客を楽しませた。
 地元の武将・今井四郎兼平にちなんで名付けられた太鼓で、平成12(2000)年から6年生に受け継がれている。26代目となる子供たちは1年ほど前から練習を重ね、代々取り組む曲「兼平の陣」でしの笛やせりふを交えて息の合った演奏を響かせた。
 地区文化祭は、習い事などで都合が付かない児童も多く今年は参加が見送られたという。兼平太鼓を楽しみにしていた地域の声を聞いたPTA役員が橋渡し役となり、本年度から太鼓修繕費に充てるPTAのアルミ缶回収に住民が協力していることから感謝の気持ちも込め、発表の場を設けた。
 6年生の三村野乃佳さん(12)は父・恵太郎さん(37)が兼平太鼓の初代でもあり、「出来は完璧ではなかったけれど、代々受け継がれてきた太鼓を皆に見てもらえてうれしかった」と話していた。

元気いっぱいに伝統の兼平太鼓を披露する子供たち