0000日(木)
2025年

ドミニカ共和国訪問へ 中学生が野球で国際交流 松本市が来年1月 現地の子供に用具贈呈も

2025/12/06
後で読む

 松本市は、ドミニカ共和国と来年1月、スポーツ交流事業を行う。昨年6月に市と同国が締結した交流に関する意向確認書に基づく事業で、市内で野球をする中学生12人がドミニカ共和国を訪問する。親善交流試合のほか、市内で集められた中古の野球用具を現地の子供たちに贈る。同国は野球が盛んだが、貧しい家庭で道具をそろえられない子供も多いという。交流事業の実行委員会は20日まで、贈呈する野球用具を集めている。
手団が東京五輪の出場を目指して松本市で事前合宿を行ったり、留学生を受け入れたりする交流が続き、昨年6月、文化やビジネス、貿易などの交流や友好関係に関する意向確認書を市と同国で締結した。
 中学生の訪問は締結後の交流第1弾となる。来年1月中旬に、市内の中学1~2年生12人と、県野球協会松本地区の指導者や臥雲義尚市長らが同国の首都サントドミンゴ市などを訪れる。親善交流試合や指導者の交流、メジャーリーグアカデミー施設見学などを予定する。
 訪問に合わせて、日本の子供たちが使っていた野球用具を進呈する。すでにバット30本以上や多数のグラブ、ヘルメットなどが持ち込み場所のセキスイハイム松本スタジアムに集まっている。
 交流事業実行委事務局の市スポーツ事業推進課は「ドミニカ共和国ではジュースのふたをほうきで打って練習しているという。現地の子供のためにぜひ協力を」と呼び掛ける。募っているのはバット、グラブ、ヘルメット、ユニホームで、不用だが再利用可能な品に限る。問い合わせは同課(℡0263・45・9511)へ。

ドミニカ共和国に送るために市民らから寄せられた野球用具