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2025年

筑北で観光協議会構想 民間主導、名所など活用へ

2025/12/06
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 筑北村内に民間主導の観光協議会(仮称)を設立しようと、村民有志が新たに意見交換会を立ち上げた。設立を目指す新組織は、村内の名所・旧跡、施設を「〝稼げる〟観光資源」として有効活用する方策を主体的に研究・実践し、必要なインフラ整備や手続きなどは村へ提言するなど連携していく方針だ。

 2日に坂北福祉センターで初会合が開かれ、宿泊業やツアーイベント企画者、村内観光振興に意欲を示す村議会議員ら5人が参加し、方針を確認した。
 意見交換会は、筑北地域でウオーキングイベントを随時開催している筑北曼荼羅ツアー企画主宰の会社員・高野博久さん(55)=坂北=が、村内有志に呼び掛けて開いた。
 会合では「お田植え祭り」や「火渡り」といった祭りや、善光寺街道、青柳城、旧国鉄廃線敷といった旧跡、ホタル、差切峡などの自然を有効活用する方策のほか、スポーツ施設への新規誘客、ペット同伴可能な宿泊体制の整備など、幅広い分野で意見が上がった。今後、月1回程度の意見交換を重ねつつ、たたき台となる旅行プランや観光資源情報を持ち寄って情報交換していく。
 高野さんのツアーには毎回村内外から20人近くが参加しているといい「村民が価値に気付いていない名所や旧跡は多い。魅力を生かした観光資源化が求められる」とし「必要となる歩道・案内板整備やトイレ設置など、村との連携も模索していければ」話していた。
 村観光課によると、村は包括的な村観光協会の設立を令和3年度ごろから目指してきたが現在は計画を休止している。

高野さん(左)の呼びかけで始まった村民有志による意見交換会(2日)