村井駅交通広場の整備着々 東口の南側半分、来年1月にも工事 令和8年度の終了見込む
2025/12/04
後で読む
JR篠ノ井線・村井駅(松本市村井町南1)東口の交通広場(ロータリー)の南側半分の工事が来年1月下旬にも始まる。現在は北側半分約1500平方メートルを仮のロータリーとして使用しているが、完成後は全体で約3300平方メートルの広さを確保し、送迎の一般車と公共バス、タクシー乗り場を分離する。市は、令和8年度末までに工事を終える方針だ。
市は1日に開会した市議会12月定例会に工事費約1億6000万円を計上した関連議案を提出した。
村井駅が旧駅舎だった当時はロータリーが約850平方メートルしかなく、一般車と公共バス、タクシーの乗り入れが狭いエリアで混在し、危険な状況にあった。
混雑を解消するため、市とJR東日本は新駅舎の建設に合わせてロータリーの拡大に着手し、まずは昨年10月下旬の東西自由通路の開設と同時に北側を先行して整備した。旧駅舎時代はなかった西口のロータリー(約1600平方メートル)の整備も進めており、送迎車が分散される効果が期待される。
村井駅の1日当たりの乗降者数は、新駅舎が整備される前の平成27(2015)年度は3552人だったが、毎年増加し、令和6年度は4438人となった。駅周辺で宅地造成が進んだことや、平成30年に松本国際高校が駅近くに移転したことで生徒の利用が増えたことが要因という。
現在進めている南側の自転車駐輪場の工事を終えた後、ロータリーの工事に着手する。完成後は北側を公共バス、タクシーの乗り場、南側を一般の送迎車のスペースとして活用する。市建設課の神戸順課長は「駅利用者の増加でロータリーの整備は必然。一般と公共の乗り物の停車位置を分けることで混雑を回避したい」と話している。




