地域再発見の冒険に出掛けよう! 有志4人がガイドブック刊行
2025/12/03
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中信地方のデザイナーら有志4人が、松本地域の民話や伝説にスポットを当てたガイドブック『地図をひらいて、伝説をたどる旅 信州伝説の冒険~清き水の章~』を発行した。「実際に巡れる冒険の書」をコンセプトに、ゲーム攻略本を思わせる豊富なイラストと冒険心をくすぐる構成とした。4人は、ガイドブックが子供から大人まで楽しみながら読んで地域を再発見する助けになり、旅の思い出を振り返る観光土産にもなるよう願っている。

A5サイズ82ページで、松本地域3市5村の手描き風イラストマップを添え、各地の伝説や関連スポットを取り上げている。
安曇野市の「八面大王伝説」では、征夷大将軍・坂上田村麻呂の討伐伝説に加え、胴体を埋めたとされる大王神社(安曇野市穂高)や首を埋めたとされる筑摩神社(松本市筑摩2)などのスポットも併せて紹介する。地域にまつわるクイズやクロスワード、方言コーナー、「開運☆伝説占い」など、多彩な読み物もちりばめて読む人を飽きさせない。
イラスト・デザインを担当した大槻涼さん=安曇野市穂高=は「親しみやすく没入感のあるデザインを意識した」と話す。物語編集などは妻の来州田るるさん=同、と櫻井一恵さん=同=が手掛けた。
4人は子育てなどを通じて親しくなった。旅の雑誌では取り上げられにくい伝説や小さな町村の魅力あるスポットをより多くの人に知ってもらいたいと、1年がかりで制作し11月20日に刊行した。好評なら県内他地域版の刊行も模索する。プロデューサー担当の進藤彩さん=生坂村小立野=は「伝説に思いをはせて巡ってほしい。この本が小さな“旅の扉”になれば」と話している。
税込み1210円。問い合わせは制作チーム(電話080・5905・5505)へ。



