木曽の野鳥 冊子で紹介 68種類掲載 親しみやすく 地元情報誌の編集メンバー
2025/12/03
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図鑑でも写真集でもない、「まずは身近に住む鳥を知るきっかけになるような内容」を目指した小冊子『木曽谷の鳥たち』が発行された。制作したのは、木曽の風土や暮らしを伝えるフリーペーパー『やまざくら通信』の編集・発行メンバーで、地域に根差した情報発信の一環として取り組んだ。
主な撮影地は木曽町日義地区。写真は地元在住のアマチュア写真家・平林昌寿さん(63)が個人で撮影したもので、木曽谷に生息する68種類の野鳥を紹介している。写真には観察者の「つぶやき」のようなコメントが添えられ、図鑑のような堅さを避けた親しみやすい内容となっている。子供から高齢者まで読みやすい文字サイズや構成にも配慮されている。
希少種や巣の位置などの情報は、自然環境への影響に配慮して掲載を控えている。編集を手がけた森谷祐子さん(67)は「この冊子を通して鳥に親しみを持ってもらい、地域の自然に目を向ける入り口になればうれしい」と話している。
冊子はB5判・カラー68ページで、税込み800円。初版500部を自費出版し、日義の書店ヤマジで販売中。オンライン販売は行っておらず、地域の観光関連施設などへの設置も検討している。収益は地域還元に充てる予定で、県林業大学校には全ての学生に行き渡るように寄贈を済ませた。
冊子に関する問い合わせは森谷さん(電話090・9936・6297)へ。




