県ケ丘高の上條結衣さん　生理の環境改善サミットでグランプリ

　松本県ケ丘高校（松本市）の探究科２年生・上條結衣さん（１７）が、東京都で１１月８日に開かれた生理に関する環境改善に向けた思いを発表する「誰もが快適な生理をサミット２０２５」（Ｇ―Ｐｌａｃｅ主催）でグランプリに輝いた。探究学習で学校のトイレに生理用ナプキンを設置して女子生徒の声を調査し、結果をまとめた功績がたたえられた。
　上條さんは、オープンキャンパスに出かけて３種類の生理用品を完備する大学があることを知って感動し、探究学習のテーマに「生理」を選んだ。
　学校のトイレに生理用品が設置されていることについて他の女子生徒の意見を知りたいと、８月末から約１カ月間、学校にあるトイレのうち６カ所に誰もが使えるようにナプキンを置いて調査した。女子生徒が学校で生理用品の設置を強く願っていることや、個室にナプキンを設置してほしいことが分かり、調査結果をまとめてサミットで女子生徒の声を発表した。
　上條さんは「思っていたよりも生理用品の設置は求められていた。自分にできることをしたい」と話していた。