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2025年

麻績元協力隊・森田壮志さんが初のワイン

2025/12/02
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 麻績村北山でワイン用ブドウを栽培している聖葡萄園が、初のワイン「うぶごえ」を発売した。村地域おこし協力隊農業班を今春で〝卒業〟し、農園を開いた森田壮志さん(36)が手塩にかけたブドウを使った念願のオリジナルワインで、森田さんは「麻績村にワイナリーを設けて自家醸造する」という夢の実現へ力強い一歩を踏み出した。

 マスカット・ベーリーAを100%使った赤ワイン(税抜き2700円)と、複数の白ワイン用ブドウ品種をブレンドした白ワイン(同3200円)がある。いずれも750ミリリットル入り。
 いずれも標高約850~900メートルにある北山の農地で昨年収穫したブドウで、隊員となる前にワイン醸造家を目指して修業していた東御市内にあるワイナリーの協力で醸造された。
 商品化に当たり、ラベルには協力隊員の妻・綾音さん(33)との間に昨年12月に生まれた長女の出産当時の足形をデザインした。娘とワインの成長へ願いを込めて「小さな一歩一歩が大きな成長につながる」という意味の英語のことわざ」を添えた。
 岐阜県高山市で近く開かれる試飲会に出品するほか、県内外の酒店で販売を目指す。1日に麻績村役場を訪れ塚原勝幸村長に完成を報告した森田さんは「想像以上に良いワインに仕上がった。高冷地に位置する麻績村のポテンシャルの高さを感じる」と話し、今後5年以内のワイナリー開設を視野に「高品質なワインを目指していければ」と意欲をにじませた。

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