プロ野球・牧選手　熱血指導　上田、辻コーチと中学生に

　松本市にゆかりのあるプロ野球の選手やコーチが中学生に指導する「グローアップベースボールスクール」が３０日、同市浅間温泉１のセキスイハイム松本スタジアムで開かれた。松本地域から６０人が参加し、松本第一高校出身で横浜ＤｅＮＡベイスターズの牧秀悟選手と、ともに松商学園高校出身でＤｅＮＡコーチの上田佳範さん、埼玉西武ライオンズコーチの辻竜太郎さんから打撃や送球、体づくりなどを学んだ。
　牧選手は打席で追い込まれた際のボールの見方について「ボールだけに集中すると視野が狭くなってしまう」と解説。上田さんと辻さんも打撃を指導し、上田さんは矢を射る動作を例に出して「しっかりと後ろから振るように」と話し、辻さんは「１００％の力で」と呼び掛けた。
　牧選手は豪快なスイングも披露した。教室の最後に「野球を好きなことが一番大事。その気持ちを忘れないで」と語り掛けた。松本西リトルシニアの伊藤優介さん（１３）＝松本市波田中学校１年＝は「ただの思い出にならないよう、しっかりと生かしていきたい」と話していた。
　セキスイハイム松本スタジアムを指定管理する信州グリーン・シミズオクトグループが開いた。