長野県150周年式典 松本で 来年8月 一体感創出へ
2025/11/28
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県議会11月定例会が27日に開会し、県が歳入と歳出にそれぞれ64億9358万円を追加する本年度一般会計補正予算など44議案を提出した。阿部守一知事は議案説明で、現在の長野県の誕生150周年の節目となる来年8月21日の、記念式典のメイン会場を松本市内に設けることを明らかにし、「県内各地を中継でつなぎ、誰もが関わり参加できる式典にする。地域や世代などを超えた県民の一体感を創出する」と意気込みを語った。
現在の長野県は明治9(1876)年に、当時の筑摩県の一部と長野県が合併して誕生した。節目に向けて、年内に県の歩みや関連イベント、記念商品などを紹介するインターネットの特設サイトを開設する。年明けからは、県民が自然、食、文化、産業技術など長野県の多彩な価値を再発見し、体験できるキャンペーンを展開する。
阿部知事は議会後の会見で、式典がある8月は「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」の期間と重なることから「音楽の要素を式典に取り入れることができないか考えている。(来年を)長野県全体が一体感を持って、絆やつながりを深め、未来につなげていく一年にしたい」と展望した。
阿部知事は議案説明で、来年4月から木曽広域連合に県が参画することも明らかにした。「中心市を持たない木曽地域で、地域公共交通や広域観光の分野で県と町村が一体的に取り組むことを通じて、より効果的・効率的な施策推進を図っていく」と述べた。



