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2025年

中学生議員 村に鋭い指摘 木祖で模擬子ども議会

2025/11/28
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 木祖村の木祖中学校3年生(21人)が議員役となって村政について考える「模擬子ども議会」が27日、村役場の議場で開かれた。6グループの代表が一般質問を行い、地域の課題や未来への提案を堂々と述べた。
 「会期は本日限り」とする栗屋正一・村議会議長の提案に「異議なし」と応じて開会。質問では、日常の体験や学びをもとにした鋭い指摘が相次いだ。
 「サルには追い払い隊がいるのに、イノシシやクマにはなぜないのか」と政策の不均衡に切り込んだり、「カーブミラーが草で隠れて見えにくい」と具体的な危険箇所を挙げてインフラ整備を訴える声があった。「人・安全グループ」の山路陽愛里さん(14)は「子育て支援は充実しているのに、障害者への配慮がまだ十分ではないのでは」と、政策の矛盾を鋭く指摘した。祭りの後継者不足を「PR不足が一因では」と分析する意見もあった。
 奥原秀一村長は「耳の痛い質問もあったが、どの意見も本当に大切。今後の村政にしっかり反映したい」と語り、「本当に有意義な時間だった」と感謝を述べた。

議場で一般質問を行う生徒たち。村の未来を見据えた提言を述べ、村の考えに耳を傾けた

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