筑北・小布施啓樹さんが坂井の古民家でラーメン店
2025/11/27
後で読む
筑北村坂井の小布施啓樹さん(41)が営むラーメン店「麺処子々」が、12月9日から地元の古民家を活用した新店舗に移転する。高齢化で地域に空き家が増える中、小布施さんは昔ながらの魅力的な生活空間を感じられる店づくりを思い描き、開店準備を進めている。
現店舗から東に約260メートル離れた自宅に程近い、県道大町麻績インター千曲線沿いの築100年と推定される木造平屋の建物を再生し、いろりで黒くすすけた天井や土壁、梁の風情を残した。カウンターやテーブル、小上がり席を設け、席数は今の店舗の1・5倍近い30席近くになる。幼い子供が遊べるキッズルームや、縁側を出入り口にして陶芸などの作品展やワークショップなども催せる和室スペースを備える。
小布施さんは地元出身で、東京などの中華料理店で修業した。令和4年に開いた今の店は麻婆ラーメンが人気だが、キノコ工場の一角にあり手狭で、トラックの出入りも多かった。身近に増える空き家を幅広く楽しめる空間に活用できればと考え店の移転を決意した。
今の店舗での営業は今月末まで。小布施さんは「新店舗が『舌』と『目』で楽しめるお店になれば」と語る。
新店舗は月曜定休(祝日含む)で営業時間は午前11時~午後2時。問い合わせは同店(電話0263・67・2522)へ。




