松本短大の学生が制作の動画 福祉のしごとPRコンテストで最優秀賞
2025/11/26
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松本短期大学(松本市笹賀)の学生が制作した福祉の仕事の魅力を伝える動画が、県や県社会福祉協議会などが主催する「福祉のしごとPRコンテスト2025」の動画部門で学生区分の最優秀賞(県知事賞)を受賞した。地元のリンゴ農園・岩垂農園も撮影ロケに協力。要介護者が地域の風景の中で元気を取り戻していく姿を表現した。
受賞したのは公共職業訓練の介護福祉士養成科の訓練生として入学した社会人学生の髙橋弥生さん、髙木奈美さん、岩月里恵子さん。脚本や出演、撮影、編集など、全て手作りした。
コンテストでは架空の介護施設利用者「丸山さん」が「笑顔で生活できるように支援をする」との課題が出された。参加チームは設定された要介護度や生活歴、趣味に基づいて介護計画を策定。計画を基にした支援の様子を6分以内の動画に収めた。
髙橋さんらのチームは利用者の意欲を引き出すことに主眼を置いた。「丸山さん」がかつて営んでいたリンゴ園を訪れたのをきっかけに、趣味だった絵手紙づくりを再び楽しむようになるとのストーリーに仕立てた。
7月下旬に課題が提示され、授業や試験の合間を縫って制作し、10月上旬に完成させた。9月には介護実習もあり多忙を極めたが、実習での経験も踏まえ、完成間際で再撮影もした。当初は岩垂農園での撮影は予定していなかったが、リアリティーを高めるために実施した。
髙橋さんは「どんなことを伝えたいか、最後まで悩んだことが受賞につながった」と喜びを語った。15日に長野市で表彰式があり、20日には岩垂農園を訪れて、岩垂明宏代表(40)と代表の父・貞義さん(70)に受賞を報告した。貞義さんは「陰ながらバックアップできてうれしい。一層飛躍してほしい」と顔をほころばせていた。




