生成AI活用へ信大生がWS 小学生対象に楽しく
2025/11/26
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信州大学(本部・松本市旭3)の学生でつくる団体「ライフクリエイター」が、新しい文章や画像を生み出す生成AI(人工知能)について、子どもたちに理解を深め、活用する楽しさを知ってもらうワークショップ(WS)を開いている。8月と11月に開き、冬と春の子どもたちの長期休みにも開催しようと計画している。
さまざまな学部の学生が一緒に学べる教育プログラムの中で、1~3年生が受講でき、AIを使いこなして社会課題を解決する力と、アントレプレナーシップ(起業家精神)を学ぶ「ライフクリエイター養成コース」を修了した学生を中心に16人ほどが取り組む。授業で得た知識を実社会で生かせるのか挑戦するとともに、子どもたちに生成AIを活用する楽しさを知ってもらいたいと始めた。
企画したWSは、ICT支援拠点施設・サザンガク(松本市大手3)で開いた。8月は、小学生高学年とその保護者を対象に、メンバーが生成AIの活用事例や、リテラシーを説明。生成AIに話しかけたり、パソコンで指示を打ち込んだりして、注文通りのゲームが制作できることを体験してもらった。11月はサザンガクのオープン6周年記念のイベントにブースを出した。生成AIで自作したゲームで遊ぶコーナーや、その場で撮影した写真を生成AIでアレンジできるコーナーを設けた。パソコンのレンタル代などは学生社会活動支援事業「信州大学知の森基金」を利用した。
メンバーの中川敬太さん22)=経法学部4年=は「生成AIを使う喜びと驚きを小学生と共有でき、楽しんでもらえてうれしい。授業で得た知識を伝えることで、生成AIの理解を深められた」と話している。



