リンゴの文字で安全運転呼び掛け 安曇野市と若手農家
2025/11/26
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安曇野市三郷小倉の果樹畑で25日、実の表面に安全運転を呼び掛ける文字が浮かび上がったリンゴの収穫が行われた。地元の20~40代の若手農家でつくる「安曇野農業経営者の会」のメンバーが育てた「サンふじ」で、交通事故が増えやすい12月に県と県警などが実施する交通安全運動に合わせ、市とのコラボ企画として約150個を栽培した。啓発活動でドライバーらに配布する。
園主15人が、それぞれの農園で実がまだ白い10月のうちに「交通安全AZUMINO」と黒く書かれたシールを貼り、日に当てた。収穫では一つ一つ丁寧にもぎ取った後、シールをはがすと、リンゴの真っ赤な皮に白い文字が浮かび上がった。
会長の米山竜也さん(38)は、10月下旬の厳しい寒さでリンゴの色づきや実の締まり、蜜の入りが良く「令和に入って一番の出来になった」と喜び「交通安全と安曇野産リンゴの宣伝になればうれしい」と願った。市地域づくり課の矢口護係長は「啓発物としてインパクトがある。心を込めて手掛けたリンゴを手に取り、交通安全の意識を広めてもらえたらうれしい」と話していた。




