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2025年

公民館を中学生の居場所に 朝日村教委が取り組み

2025/11/26
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 朝日村教育委員会は本年度、新たに村公民館を「中学生の居場所」にする事業に取り組んでいる。部活動の地域移行により地域クラブに入れない、または入らない子供たちなどが、地域の人と関わりながら集うことを目的に、村民ボランティアによる調理や将棋、囲碁、生け花などの講座を企画。子供たちの放課後の楽しみとなっている。

 調理を支援するのは朝日ヘルスメイトの会(野村幸子会長)で、19日には鉢盛中学校2~3年生の4人が参加して会員2人に教わりながら「パインのアップサイドダウンケーキ」を作った。成長期に必要なカルシウムがたっぷり取れるおやつで、お菓子作りが好きな3年生・奥原ほのみさん(15)と料理が得意な3年生・塩原愛瑛さん(15)が、リーダーシップを発揮しててきぱき調理。出来上がったケーキはちょっぴり焦げてしまったものの4人とも「おいしい」と大満足だった。
 同じく3年生の柏原小暖さん(15)は「みんなと居られて楽しい」と喜び、2年生の清沢茉利さん(14)も「楽しかった」と笑顔を見せた。
 月1回の開催で、内容は中学生に聞いて決めている。12月にはお茶を囲んで地域の人たちとおしゃべりを楽しむ計画だ。事業には、老朽化や利用率低下が課題になっている村中央公民館と、子育て支援センターや図書館など周辺の公共4施設を集約した新たな複合施設を整備する計画を視野に、多世代が集い地域コミュニティーの拠点になるための土台を築く狙いもある。
 村教育委員会は中学生に向けて「やりたいことがあれば声をかけてほしい」と呼び掛け「中学生が地域の中で孤立することのないように、気軽に立ち寄れる公民館を目指したい」と話している。

友達や地域の人とお菓子作りを楽しむ中学生たち

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