夜空にランタン幻想の光　チロルの森今季営業終了　家族連れでにぎわう

　塩尻市北小野のテーマパーク・チロルの森は２４日、今年の営業を終えた。来場者が願い事を書いた緑色と紫色のランタンを夜空に浮かべる「スカイランタン」のイベントで、４年半ぶりに本格的な営業を再開したシーズンを締めくくった。子供を連れた家族などが、園内で過ごすひとときを楽しんでいた。
　県外から訪れた人たちもおり、ランタンに家族の健康ややりたいこと、行ってみたい場所などをペンで書き込んだ。園内が暗くなってから夜空に浮かべ、幻想的な光景を楽しんだ。豚肉やラム肉、たくさんの地元の野菜を大鍋で煮込んだ料理を出した。
　山形村上竹田の会社員・荻野渓太さん（３１）は、家族３人で訪れた。「子供が動物好きで、ヤギに餌をあげたり、触れたりして楽しそうだった。機会があったらまた来たい」と話していた。
　チロルの森は４月、４年半ぶりに営業を再開した。入り込みが堅調な時期もあったが、大型イベントが雨にたたられるなどの悪条件もあり、今年の来場者数は閉園前の令和元年の６万８０００人を下回った。
　来年は３月２８日に開園する。ヤギや馬、アルパカなどがいる動物の種類を増やし、ヒツジやウサギなどを加える考えがあるほか、アトラクションのグレードアップを図る。井上威郎支配人は「さらに魅力を高め、来場者を迎えたい」と話している。